横浜元町「ecomo Bakary」地球と身体に優しい自然素材のオーガニックベーカリー

元町・中華街駅から徒歩1分、元町プラザ2Fにあるecomo Bakary(エコモベーカリー)。横浜元町商店街の通りからは上を見上げて探さないと見つけられないお店ですが、パッと目につきにくい場所にあるにもかかわらず、お客様が引きも切らない人気のパン屋さんです。
今回はその人気の秘密を探るべく訪れてみることにしました。
早速現地レポートをお届けします。
目次
地球にも身体にも優しいecomo Bakary

元町プラザの中央エスカレーターで2階に上がり、左へ回り込むように進むと、木造りのテーブルが置かれたテラス席が目に入ります。
きれいなテラス席にはひざ掛けの入ったボックスがあり、この時期でもテラスで食事が楽しめるよう、心配りも忘れません。

テラス席の前には、白い壁に大きなガラス張りのおしゃれなベーカリーカフェ。
ガラス越しに可愛らしいパンが並んでいるのが見えます。
店内に入ると、入り口正面に木造りのおしゃれなカウンター。スタッフの女性がコーヒーを淹れながら笑顔で迎えてくれます。

カウンター奥はガラス張りのキッチン。
正面カウンターと、右側にあるレンガ調の壁面下カウンターには焼き菓子がズラリ。

レジ横にはショーケースがあり、可愛いケーキと有機ジュースなどのドリンクが並んでいます。

その向かいの窓際は一面にパンの陳列棚。カウンターと同じ厚い木の板が温かみのある雰囲気です。

この日は朝10時半頃の早い時間に訪れたので、入店時はパンがまだ数種類しかありませんでしたが、店内にいるうちに次々と焼き立てが並べられていきました。

奥の方には木造りのテーブルで2人席が4席、4人席が1席。店内で購入したパンをイートインすることも、カフェとしてモーニングセットやランチセット、ケーキセットを楽しむこともできます。

カウンター上は明るくスタイリッシュな吊り下げ照明ですが、客席のある店内は落ち着いた温かい色の小さな間接照明が散りばめられていて、とてもおしゃれな雰囲気。

さらにその奥には客席と同様のテーブルとイスが配置されたオフィススペースがあります。本社ecomoの家づくりの相談を、ここでカフェを楽しみながらお願いすることもできるようです。
「人に優しく、地球に優しい自然素材を使いながら、ちょっとかっこいい家づくり」がコンセプトの建築会社ecomo。そんなecomoが作ったパン屋さんが、ここecomo Bakaryです。
2009年、ecomoが運営するオーガニック複合施設「エココミュニティモールecomo」が湘南に誕生しました。その中に自然素材を使ったベーカリー「marumaru」がオープン。このベーカリーは人気を受けて2015年7月、元町に誕生しました。
ecomoという名前の由来は、「エコロジー」と「エコノミー」から。
エコロジー(住む場所・地球についての知識)をもって、エコノミー(地球の運営方法)を考える。そんな意味が込められているそうです。
その名の通り、ecomo Bakaryは地球にも身体にも優しい自然素材にこだわるオーガニックベーカリー。使う素材の産地をできる限り国産にして、農薬に頼らない安心安全な素材を使うように心がけているそうです。
小麦は北海道産の有機小麦で、砂糖は洗双糖・てんさい糖を使用しています。
卵は平飼いの卵で、バターはよつばバター。乳製品は国産有機豆乳、低温殺菌牛乳を使用し、野菜・フルーツはもちろん有機栽培です。
コーヒー豆は、本来オーガニック認証されたコーヒーを使用していますが、現在は卸先の都合により入荷ができないそうです。それでも品質管理の徹底された厳選コーヒー豆であることに変わりはないので、安心して美味しいスペシャリティコーヒーを楽しむことができます。
パン3種を味見できるお得なモーニングセット

10時から11時の間はモーニングセットとして、ドリンクを注文するとおまかせの食事パン3種類とゆで卵がサービスで付いてきます。
プラス100円で手づくりジャム付きのヨーグルトを付けることもできます。
モーニングのコーヒーメニューは全部で4種類。
- グァテマラ 520円
- エチオピア 520円
- カフェオレ 620円
- 穀物コーヒー 500円
上記の価格のみで、コーヒーにパン3種とゆで卵が付いてきます。
ランチセットは11時半から14時まで。3種類から選べます。
- サンドウィッチセット ツナ&たまご+ドリンク+デリ 920円
- サンドウィッチセット ベーコン・なす&たまご+ドリンク+デリ 970円
- ミニ食パンキッシュプレート ミニ食パン・キッシュ+ドリンク+豆乳シュークリームorヨーグルトアイス 1000円
また、14時から17時の間はケーキセットが注文できます。
- 本日のケーキ+ドリンク 880円
この日は朝早い時間に訪問したので、色々なパンの味を試せるモーニングセットを注文しました。ドリンクは店頭のスタッフさんが丁寧に説明してくれたカフェインレスの穀物コーヒーをチョイス。
モーニングのパンはおまかせなのでその日によって違います。お店がセレクトしてくれたお食事パン3種類を一口ずつ味見できるプレートなので、パンを買いに来たけれど、どれもこれも美味しそうで何を買おうか迷ってしまう…という方にもおすすめです。
本日のパン1つ目は「kakukaku」食パン(写真左)。
湘南本店で人気の食パン「kakukaku」を、有機栽培小麦きたほなみを使って元町風にアレンジ。しっとりとしたキメの細かい食パンで、サンドイッチにも使用しています。
その名の通りカクカクとして可愛らしい、小さな四角い食パンです。店頭に並んでいるのは四角いものですが、モーニングではサンドイッチ用のドーム型で焼き上げたkakukakuをスライスしています。
食べてみると、しっとりもちもち。シンプルで上質な小麦の味わいがしっかり感じられる、もちもち食感が楽しい食パンです。
2つ目のパンは「クランベリーショコラ」(写真中央)。
有機全粒粉スムレラ100%の生地で、オーガニッククランベリーと80%オーガニックショコラを包んで焼き上げたパンです。
全粒粉100%ということで、全粒粉特有の強い香ばしさやパサッとした固めの生地を想像していましたが、食べてみると良い意味で裏切られました。
ほどよく品の良い絶妙な香ばしさと、パサパサではなくもっちりとした生地の食感。全粒粉100%はクセがあってあまり好みではないという方にも、ぜひ試してみてもらいたい美味しさです。
たっぷり包み込まれているショコラは、ショコラと言ってもチョコレートで連想するような甘さは感じない、ほろ苦い高カカオのペーストといった印象。クランベリーとこの上品なショコラ、全粒粉生地の相性が抜群で、コーヒーにもよく合います。
3つ目のパンは「ふわり」(写真右)。
甘みや塩分を控えめにして、生クリームを使用した高級食パンです。細長くスライスしてあり、まずはそのままいただきます。
食べてみると、その食感にびっくり。あまりにふわっふわで「あっ!」と驚きます。
先にもちもちしたkakukaku食パンを食べたあとなので、「すごく違う!」とその食感の違いに感心してしまうほど。楽しい食べ比べです。
そのままふわふわの口当たりと小麦の味わいを楽しむのも良いですが、添付のオリーブオイルと塩をつけていただくと、これがまた美味しい。軽めでシンプルですが、アレンジ次第でいくらでも食べられそうなふわふわ食パンです
ドリンクは、スタッフさんの丁寧な説明で飲んでみたくなった穀物コーヒー。
大麦やライ麦、いちじく、チコリなどを焙煎した、コーヒー風味の健康飲料です。カフェインレスで栄養もあり、妊婦さんや授乳中のママをはじめ、カフェインが苦手な方にもおすすめです。
まず感じるのは香ばしさ。湯気とともに立ち上る香ばしい香りと味わいにほっとします。
ブラックで飲むとしっかりとした苦味とコクが感じられ、ノンカフェインの穀物コーヒーですが通常のコーヒーと同じように深みのある味わいを楽しむことができます。
ほのかに感じる素材の味がアクセントになり、酸味が少ないので後味がスッキリしています。食物繊維が豊富で整腸効果も期待できるヘルシーなドリンクで、自然素材のパンに良く合います。
ゆでたまごはきれいな黄色みの強い、味の濃いこだわりたまご。新鮮な平飼いの御養卵だそうです。プラス100円で付けられるヨーグルトには自家製のジャム付き。ごろっとブルーベリーが粒ごと入った手づくりジャムがたっぷり入ったヨーグルトです。
幸せなコーヒータイムを演出するスイーツ系パン

モーニングをいただいてパンのお味は保証済みです。目移りしてしまうほど可愛いらしいパンがたくさん並んでいるので、お土産に買って帰ることにしました。
オープン当初からの人気商品の豆乳シュークリームをはじめ、コーヒータイムのおともにスイーツ系のパンと焼き菓子をいくつかチョイス。
豆乳シュークリーム 200円

有機全粒粉100%のシュー生地と、さっぱりとした豆乳クリームが相性抜群のヘルシーシュークリーム。オープン当初からの人気商品です。
シュー生地のみをトングで取ってレジで購入。シュー生地をレジからキッチンへ運び、購入時に豆乳カスタードクリームを注入してくれます。
そのためシュー皮がクリームの水分を吸い取ってしんなりしてしまうことがなく、サクッとした、少し固めで薄い有機全粒粉シュー皮の美味しさと食感を楽しめます。
シュー皮の中には自慢の豆乳カスタードクリームがたっぷり。
甘さ控えめのこっくりとしたクリームが美味しく、コーヒーにもよく合います。
アップルパイ 380円(写真左)

自家製のパイ生地が自慢のアップルパイ。コンポートした紅玉りんご、手づくりジャムやアーモンドクリームを包んで焼き上げた逸品です。
こだわりのパイ生地は、よくあるパリパリの薄いパイではなく、ザクザクとした楽しい噛みごたえ。甘酸っぱいりんごとザクッと厚めで香ばしいパイ生地がベストマッチして、クセになる食感と美味しさです。
キャラメルナッツスコーン 250円(写真右)

有機栽培小麦ホクシンのふすまを使用した生地に、キャラメル・ピーナッツ・カシューナッツを入れて焼き上げました。卵・乳成分は使用されていません。
ザクザクとしたスコーン生地に、たっぷり入ったナッツのカリコリとした食感が楽しいスコーン。香ばしく焼かれたキャラメルも程よい甘さとカリッとした食感をプラスしています。全体的に甘さは控えめで、小さいながらも食べごたえのあるスコーンです。
栗の焼きタルト 1ピース390円、ホール2,340円

アーモンドクリームの中にたっぷりの和栗と、国産の渋皮栗を盛り付けた贅沢なタルト。この時期だけの限定商品です。
さっくりしたタルト生地の上に、ゴロゴロと栗の入った甘さ控えめのしっとりアーモンドクリーム生地。大粒の渋皮栗のほのかな渋みと甘みがコーヒーに良く合います。
ecomoの想い

リフォーム会社として平成9年にスタートした株式会社ecomoは、家の解体をしているときに「このゴミはどこへ行くのだろう?」と廃材の行く先を考え、地球に優しい自然素材の家づくりをしていきたいと思ったそうです。
ecomoのロゴマークは「エコロジーからはじまるエコノミ―」を意味していて、地球という場所(エコロジー)を理解しながら経済(エコノミ―)が動く社会を作っていきたいという願いが込められているそうです。
その思いはベーカリーでの素材へのこだわりにもあらわれています。
素材のトレサビリティ、つまり栽培や飼育から加工・製造段階まで、さらには消費・最終廃棄段階までのことを考え、地球環境に優しい自然素材を使い続けることにこだわり、大切に考えています。
それは同時に、農薬を極力使わない、人にも優しい安心安全な素材であるということ。地球環境を守る、自然に還ることができる優しい自然素材は、私たちの健康を守る安心安全の源でもあります。
地球環境と食の安全。切っても切れないこの二つは、日常生活の中で忙しいと忘れてしまいがちなことですが、私たちが生きていく上で無視することはできない、足元にある大切な問題。
美味しいだけではなく、そんなことにも気づかせてくれるオーガニックカフェecomo Bakary。元町でパンを買うならぜひ足を運んでもらいたいお店です。
ecomo Bakary(エコモベーカリー)の店舗情報
店舗名 | ecomo Bakary(エコモベーカリー) |
住所 | 〒231-0861 神奈川県横浜市中区元町1丁目13 元町プラザ2F |
営業時間 | 10:00~17:00 |
電話番号 | 045-323-9480 |
URL | 公式サイト |
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