横浜JOINUSで田舎とつながる「南青山野菜基地」”真っ当な野菜”が主役のオーガニックレストラン

JOINUS地下一階、JOINUS DININGの中にある南青山野菜基地

「田舎とつながる駅ビルレストラン」をコンセプトに、横浜駅に居ながらも、農家から直接届く新鮮な野菜を食べることができるレストランです。

その名の通り、美味しい野菜が食べられるのではないかと期待して入ってみることにしました。

現地レポートと、野菜や農家さんへの真っ直ぐな思いを語ってくれたスタッフさんインタビューをお届けします。

田舎とつながる駅ビルレストラン

横浜駅から直結のJOINUS地下一階、JOINUS DININGに入って少し進むと、白い壁に「南青山野菜基地」とシンプルな黒い文字が書かれています。

有機野菜(organic)をアホーダブル(affordable/手ごろ)に届け、その輪を拡げることで、人や環境に配慮した「アホーガニック」な社会を実現するという、株式会社野菜基地。

そんな野菜基地が手掛ける飲食店が、ここ南青山野菜基地です。

本店は南青山にありましたが、建物老朽化のため閉店し、現在はここ横浜のみ。駅直結で、仕事帰りや買い物の時にもアクセス抜群です。

そんな便利な場所にありながら、農家直送の獲れたて野菜を存分に味わい、田舎に思いを馳せ、自然の恵みを感じながら食事ができる。それが南青山野菜基地です。

お店の名前に惹かれて立ち止まると、「先着10名様680円 有機野菜のカレー」という立て看板が。オープン間もない時間に訪れたので、先着10名にも間に合いそうです。

美味しい有機野菜とお得なカレーが食べられると期待して入ってみることにしました。

店内に入ると、店員のお姉さんが笑顔で迎えてくれました。

最初に目に入るのはカウンター席上いっぱいに書かれたブラックボード。

仕入れている野菜農家さんの似顔絵や、お店のこだわり、オーガニック野菜への想いなどがブラックボード一面、溢れんばかりに書かれています。

こだわりがひしひしと伝わってくるメッセージを、ひとつひとつじっくり読みたいところですが、お好きなところへどうぞ、と店員さんの笑顔に誘われて奥のテーブル席へ。

芝生をイメージしたようなグリーンが敷き詰められたベンチに座ると、なんだか自然の中に腰をおろしているような気分になって、これから出会える野菜料理への期待度が上がります。

木のぬくもりを感じられる店内は、テーブルもイスも温かみのある木造り。フローリングも同じ色調の木目で統一されていて、落ち着ける雰囲気です。

白く清潔感のある壁にはところどころに可愛らしい野菜の絵が飾られていて、おしゃれな雑貨がディズプレイされています。

6席あるカウンター席には、自由に読むことができる本や小冊子、「野菜基地の自由帳」が置かれています。

「野菜基地の自由帳」とは、お店を訪れたお客様が感想や意見などを書き込むことができるノートです。美味しかったよ!という感謝の声から、こんなメニューがあったら嬉しいなという声やイラストまで自由に書かれていて、たくさんの人に愛されているお店だということが感じられます。

「アドバイスください」とユニークなイラストで書かれている表紙の通り、お客様からの声を大切にしている野菜基地のスタッフさんたちは、実際にこのノートの声を反映して新メニューを考えたり、ノートに書かれたお客様の声を様々なサービスに生かしていけるように、日々工夫を続けているそうです。

「田舎とつながる駅ビル」というだけでなく、お客様とお店のスタッフさんもしっかりつながっているようです。

主役は”真っ当な野菜”

撮影にご協力いただけたキッチンのお二人。

メニューの表紙には、

「当店では食べる人の「からだ」を考えて、化学調味料や人工甘味料などは使用せず、小麦や乳製品のアレルギーをお持ちの方やベジタリアンの方々が楽しんでいただけるメニューを揃え、お子様や妊婦さんでも(昨晩飲みすぎたサラリーマンでも)安心して召し上がっていただける食材で料理を調理・提供しております。」

と書かれています。

飲みすぎたサラリーマンのくだりにお店のユーモアを感じつつも、胃腸にも優しく、体調が優れない時でも体をいたわりつつ元気をチャージできるようなごはんというイメージが湧きます。

このお店の食材は、約80%が有機認証を取得したもの、もしくは「有機のレベルにある」と判断されたもの。新鮮な獲れたて野菜は、オーナーさん自らが現地農家へ足を運び、直送でお店に届けています。

  • お米は石川県能登半島の特別栽培米
  • にんじんは鹿児島県鹿屋の産直有機にんじん
  • 玉ねぎは兵庫県淡路島の産直有機玉ねぎ
  • レタスは奈良県宇陀の産直有機レタス
  • ココナッツオイルは有機のプレミアムココナッツオイル
  • ココナッツミルクは無添加・無保存料
  • パンは添加物・保存料・乳製品・卵一切不使用の石窯パン
  • 豆腐は消泡剤不使用の国産大豆を使った鎌倉の豆腐
  • ジビエは自然の山で育った鹿や猪を添加物や保存料を使わずに加工

このほかにも数え上げたらきりがないほどのこだわりがあり、食材の他にも、砂糖はてんさい糖(北海道産のビーツが原料)を、塩は1000年の伝統製法のフランス自然海塩を使用しているとのこと。からだに入る食材は、なるべく自然の良いものをというこだわりが詰め込まれています。

メニューにはアレルギー対応表も大きく記載があり、アレルギーがある方や食事制限のある方も安心です。苦手な野菜がある場合は該当野菜を除くなど、可能な範囲で対応してくれるとのこと。

また、野菜とお肉は別のグリルパンで調理するよう使い分けているので、ベジタリアン・ヴィーガンの方にも安心です。実際、ベジタリアンやヴィーガンの外国人の方も毎日のように多く来店されているそうです。

そのほか、ジムに通っていたりダイエット中の方にも「ここのカレーやオーガニックプレートなら、何も気にせずお腹いっぱい食べられる」と人気です。この日も開店から一時間でほぼ満席になっていました。

余計な農薬や科学肥料を使わず、自然環境に配慮した有機農法や自然農法で作られた、信頼できる“真っ当な野菜”。

そんな“真っ当な野菜”が主役であることを味わい、楽しんでほしいというオーナーさんは、メニューの挨拶文で

「素材の味がしない食材に人工的な味を加え、保存料(防腐剤)を使ってコストを削減する「便利で安いお店」とは真逆のお店ですが、「健康食=味が薄い」「外食=不健康」というイメージをお持ちの方にこそ、食べていただきたい野菜たちがここにあります。」と書いています。

自分のからだのことを考えたとき、本当に選びたいものは何なのか。そんなことを考えさせてくれる、南青山野菜基地です。

南青山野菜カレエ

着席と同時に先着10名の有機野菜のカレーを注文し、メニューの表紙を読みながらこれほどのこだわりを680円でいただけるなんてと思っていたら、あっという間にカレーが運ばれてきました。

提供の早さに驚くと、気さくなスタッフのお姉さんは「カレーはじっくり煮込んであるものをかけてお出しするだけなので早いんです」とにっこり。

時間があまりない時や、仕事の昼休憩にもありがたい提供の早さです。

そして提供が早いからといって、かけただけのカレーかと思ったら大間違い。綺麗な青の大きなお皿に可愛らしいおしゃれな盛り付けで、大きくカットされた色とりどりの野菜が目を引きます。

先着10名680円の有機野菜カレーは、通常メニューの「南青山野菜カレエ(880円)」。

トッピングは、野菜ダブル(+180円)、温泉卵(+100円)、揚げ豆腐(+100円)、アボカド(+100円)、塩漬オリーブ(+50円)、禁断のジャークチキン(+400円)、鹿肉ソーセージ(+700円)、猪肉ハンバーグ(+700円)、きのこグリル(+180円)など豊富な種類があり、自分好みにカスタマイズできるのも嬉しいところです。

特製ルゥをベースにして、ゆっくりと時間をかけてスチームした有機にんじんと有機玉ねぎがたっぷり入った滋味ペーストに、無添加のココナッツミルクやしいたけパウダーで風味を重ねた無水調理のカレー。

見た目は具材のないサラッとしたカレーですが、食べてみるとこのカレーにぎゅっと野菜のうまみが溶け込んでいるのがわかります。野菜の自然な甘味を感じられる優しい味わいで、ココナッツミルクのまろやかさがスパイスを引き立てています。油っこさがまったく感じられない上品なカレーに、つぶつぶした不思議な食感のごはんがよく合い、毎日食べても飽きないと思える美味しさです。

「このつぶつぶは何ですか?」とスタッフのお姉さんに聞いてみると「古代米と言うんです」とお米を見せてくれました。

白いご飯の中に時々あらわれる赤いつぶつぶの正体は、古代米の赤米。この赤米がブレンドされているため、固めの食感で楽しい噛み心地のごはんになっています。

ごはんの上には大きなかぼちゃ、にんじん、紫だいこんにエリンギ。どれも特大サイズにカットされています。この野菜はその日によって、獲れた野菜や色合いを考えて、毎日変わるそうです。

まずかぼちゃを食べてみると、「これは何だろう??」と不思議に思う味わい。

見た目はかぼちゃで、後味は確かにうっすらかぼちゃを感じるのですが、まず食感が、カリカリと小気味良い歯ごたえで、一般的なかぼちゃとは違います。

皮ごと食べてもまったく青臭さがなく、かぼちゃ特有の甘さや強い味わいは感じない、シャキシャキしていてさわやかな野菜です。

不思議に思って聞いてみると、「鈴かぼちゃと言って、生でもまるごと食べられるかぼちゃなんです」と、キッチンの入口横に飾られている鈴かぼちゃをみせてくれました。

小さくて可愛らしい鈴かぼちゃ。初めて食べましたが、カリカリ食感の楽しいさわやかなかぼちゃです。

にんじんはまるまる一本の4分の1くらいあるのではという大きさの縦長カットで、にんじんが本来持つ甘みや味わいをしっかりと楽しめます。

紫大根は厚めですが食べやすくスライスされていて、みずみずしくジューシー。エリンギはグリルした香ばしさとコリコリとした食感を楽しめます。

ひとつひとつの素材を、味わって食べること。

普段なにげなく毎日食べている野菜ですが、調味料で炒めたり煮込んだり細かくカットして混ぜ込んだりして、それぞれが持つ本来の味をひとつひとつ楽しむ機会は少なかったように思います。

この野菜のカットの仕方に、野菜ひとつひとつを大切に考えている、真っ当な野菜の持つ力、本来の味わいを伝えたいというお店の思いがあらわれているような気がしました。

余計な農薬や科学肥料を使わず、自然環境に配慮した有機農法や自然農法で作られた、信頼できる“真っ当な野菜”。

それを作る野菜農家さんたちが、食べる人のことを想って丹精込めて育てていることを、実際に現地を訪れたオーナーさんやスタッフさん達は知っています。

その想いを受け取って、お店のキッチンで大切に手づくりした一皿。

優しい味わいながらも、真っ直ぐに「野菜」を感じることができるカレエです。

豆乳のオーガニックスムージー・ビーツ

食後におすすめのデザートをスタッフのお姉さんに相談し、豆乳スムージーを注文することにしました。スムージーは4種類で

  • アンチエイジングに「にんじん」
  • むくみサヨナラ「ビーツ」
  • 美肌づくり「マンゴー」
  • おなかすっきり「ヤーコン」

各種500円です。

今日はおすすめのビーツを注文することにしました。ビーツと有機りんごジュース、豆乳をミックスしたスムージーです。

運ばれてきたスムージーの色にびっくり。自然の色なのにこれほど鮮やかなピンクがあるのだなと目で楽しみながら、地球に優しい紙ストローでいただきます。

ふわふわとした泡の優しい口当たりで、甘く爽やかな味わいの奥にしっかりとビーツ独特の後味が感じられます。そこへ有機りんごジュースの甘酸っぱさと豆乳のまろやかさが加わって、サッパリと飲みやすいながらも奥深い味わいが楽しめます。

繊維を感じますが口に残らないほど細やかに砕かれているので、サラッと飲むことができます。ボリュームたっぷりなので、小腹が減ったときにはこのスムージーだけでも満足できそうですが、カレーの食後にも嬉しい、サッパリひんやりスイーツ感覚のスムージーです。

お客様と生産者をつなぐ橋渡しがしたい

「食の原点とは何だろう。」

インターンの就業体験でそう考えたと話してくれたのは、キッチンスタッフの今福さん。

笑顔で見せてくれたのは、トマト農家辻さんの作った宝石のような無農薬トマトです。

この辻さんのトマト農園をはじめ、カレーに使用しているしいたけパウダーの生産者さんの所など、現地農園へオーナーさんに連れて行ってもらったことがあるそうです。

そのほかにも就業体験で農家生活を体験したことがあるという今福さん。朝三時に起きたり、とにかくとても大変だったと教えてくれました。

その時、「普段なにげなく食べているものがこんなふうに作られていたんだ、こんなに大変な作業で作られていたとは全然知らなかった」と、衝撃を受けたそうです。

実体験で食の原点を知った今福さんは、農家の人たちの努力や思いにふれて、それを伝える橋渡しがしたいと考えるようになりました。

普段なにげなく口にしている野菜が、こうして作られているということに気づいてもらえるきっかけ作りがしたい。しっかりと顔が見える野菜や食べものを通して、お客様に生産者のことを知ってもらいたい。そんな思いで心をこめて、大切に育てられた野菜を調理しています。

食べものの原点には、食材を丹精込めて作っている生産者の人たちがいる。安全で環境に配慮したものを作るために、便利さに頼らず、余計な農薬や科学肥料を使わないという選択と、それを貫くための努力がある。それを伝えようとする人たちが受け取って調理し、食べることができる。当たり前だった食事が、実はありがたいことに気付く。

そんなことを思い出させてくれた今福さんの思いは、確かに生産者さんと私をつないでくれました。

最後に今福さんは、休憩で食べるのでと、人気No.1の「ちょっとすごいオーガニックプレート(パンorごはん付き1580円)」を作って見せてくれました。

「いろんな“ちょっとすごい”が集まっていてこの名前なんです」と笑って説明してくれた看板メニューのオーガニックプレートは、山盛りの新鮮野菜にチキン、フライドポテトが乗ったボリューム満点の一皿。

ドレッシングでごまかさず、オリーブオイルと塩で自慢の野菜をお腹いっぱい、思う存分楽しめます。

南青山野菜基地 横浜JOINUS店の店舗情報

新鮮な野菜が食べたくなったら、ぜひJOINUS地下一階の南青山野菜基地を訪れてみてください。

真っ当な野菜の魅力と、生産者さんとのつながりを再発見し、愛情のバトンでつながれた野菜たちが心と体を元気にしてくれるはずです。

店舗名南青山野菜基地 横浜JOINUS店
住所〒220-0005 神奈川県横浜市西区南幸1丁目5−1 220-0005 神奈川県横浜市西区南幸1丁目5, 横浜市西区, 相鉄ジョイナス B1F
営業時間年中無休 11:00-23:00 < last order 22:15 >
電話番号045-620-0877
URL公式サイト

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